収納スペースというのは、天井から床まで・・・と思うかもしれないが、そうではない。
本当に使いやすいのは、ゴールデンゾーンと呼ばれる腰から胸、頭くらいまでの高さのエリアである。
それ以上高いと、軽いものを塊で置くしかないし、それ以上低いと取り出す時に体に負担がかかり、そのうち使わなくなるか、ぐちゃぐちゃになりがちである。
高さの違いによって、平面図で考える動線だけでは割り出せない、「使いやすい収納」が見えてくる。
■細かいもの、良く使うモノは、かならずゴールデンゾーンに
いくら人が歩く動線上に収納スペースを作っても、実際に使えるのは結構その半分くらいのスペースとなる。
ゴールデンゾーン以外の場所は、ほとんどモノが動かないからである。
つまり、収納スペースはあっても使えない場所があるという事をよくわかっていないと、収納プランを見誤る。
ゴールデンゾーンの上や下の部分は、あまり使わないモノの保管場所か、ストック置き場、季節外のモノ置き場という使い方となる。
■ゴールデンゾーンでも、引き出しは下半分に。
よく高い位置まで引き出しを入れている家を見かけるが、そこまで高い位置に引き出しを置くのは危険だ。
まず通常のようには使えないし、季節外のものを入れたとしても、取り出しやすいかと言えば、そうは言えない。ならば、小さめの布団収納袋につめて、全体的に取り出すほうがまだましかもしれない。
重いと危険なので、パッケージは小さめにするほうがいい。
取っ手もついていたら直よし。
■ゴールデンゾーンにおススメの衣類収納「ショップ畳」
最近あまり人気がない『衣類のたたむ収納』ではあるが、ちょっとした練習できれいに畳み、取り出せるようになるのでおススメだ。
とくに、ショップ畳の場合、しまうのがとても楽で、服を一目で見渡せる点も捨てがたい。
ぜひレッスンでマスターして欲しい。
■下の部分にはキャスター付きの収納ボックス大を。
ゴールデンゾーンの下の部分には、基本的に重いものを。
また、衣類等の場合、大ざっばに投げ込み収納したいルームウエア等は、この場所がいい場合が多い。
キャスター付きのボックスを導入するか、プラスチックケースでも、すべりのよい、しかも取っ手が上についているタイプを選ぼう。無印良品の収納ケースは下が取ってなのでこの場所には不向きだ。
ゴールデンゾーンは、微妙な高さの差でも使い勝手に差が出る。
じっくりと検討してベストな高さを見つけたいものだ。
そのためにも、モノのグリッド化は必須。引っ越し前のオーガナイズはそのための準備として最適です。
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