「引っ越しを何度もしていますが、そのたびに散らかってしまうのがいやで、新築を期にプロに入ってもらい、モノの整理から収納プランまで全てを完璧に整えてもらいました。人生が変わるほどの快適さでその後何年もそれを維持して暮らしていましたが、だんたん維持できなくなってきました。」
とおっしゃるお客様がいらっしゃいました。
何年も前にそんな意識でいらっしゃった方がいたとはびっくりでしたが、仕組みというものは永遠ではないという事もまた、当たり前ではありますが、改めて意識しました。
プロの仕組み。ライフスタイルが変わると維持できない?
仕組みをプロに作ってもらうのは、そのプロのやり方にお客様が合わせていられるうちはいいが、だんだんとモノが増えたり、ライフスタイルが変わると、それもまた難しくなってきます。
本当にその人にとってやりやすい方法で無理がない仕組みであったり、または変化する事に対して、微調整する力がお客様にない場合は、またプロに依存する事にもなります。
それはそれでよいとは思いますが、少しずつの微調整くらいは、自力で出来たほうがいいですよね。
はじめに仕組みを作る段階で、お客様にも十分にプランニングに関わっていただき、自分なりの意見で仕組みを作るようにすれば、考える力も備わって、後々のライフスタイルの変化にも対応できるのかもしれないなと思います。
■「利き脳」を活用した仕組み作り
そのお客様は実は利き脳のタイプは「右右脳」でした。こまかできっちりした収納はむいていなかったのです。
プロが提案した収納方法は、やはりきっちりした収納でこそ収まるもの。頑張って維持していたものの、三年たって息切れしてきたのかもしれません。
きれいになった空間への喜びが、その頑張りを維持させていたのかもしれませんが、やはりずっと頑張り続ける事は苦痛でもあります。
ほどほどでもいい。大きく乱れない工夫や、子供の成長にともなって、子供たちにも主体的に片付けにかかわってもらうためにも、今一度仕組み化を考えるべきなのかもしれませんね。
■子供部屋の衣類がぐちゃぐちゃに
お話を聞くと、男の子の2人部屋は衣類が散乱して収拾がつかなくなっているとのこと。
洗濯物を畳んで渡しても、床に置きっぱなしで、タンスには仕舞わない。
まあ、男の子にキチンとすることを求めても、その必要性を感じていないのならば難しいかもしれませんね。
何がめんどうで行き詰っているのか。
しまうのが嫌なのか、今の現状で困っている事はないのか。
特に困っていないなら、放置するもよし、様子をみてみるという心のゆとりも時には必要かもしれませんね。
自分の城ではない、という意識が多少なりともあるものです。
独立したら、また変わるかもしれませんし、
なにせ、とりあえずは、チャンスを見て話を聞く事からはじめてはいかがでしょうか。
怒らず、手助け。まずは観察です。
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