今の「ふつうの家」が散らかる間取り的欠点とは。
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脱力系ライフオーガナイザー®
徳島お片付けラボ
エクリュプラス
竹内真理のブログ
こんばんは。
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
前回のブログでは「片付かないのは間取りのせいかもしれない」という仮説を立ててお話していく・・という流れでした。
私が現在立てている結論は、実は別のところにあるのですが、
もっとわかりやすく、目に見えて想像しやすいところから3つピックアップして今日はお話したいと思います。
いろいろと異論はあるでしょうが・・・(‘ω’)
ま、あくまでこれは、私の今まで見てきた経験上導き出した『竹内説』と言う事でご容赦くださいませ✨
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■リビング収納が劇的に少ない。

毎日使うバッグだけでもこの量。
一つ目はこれ。
かねてから「アンチ玄関ウォークスルー収納説」を唱えている私ですが、
ウォークスルー玄関収納を取れるスペースがあるなら、畳一畳分でもいいからリビング収納を…!と言いたいのです。
第一に、「冬の上着問題」。寒い玄関できちんと上着を脱いでハンガーにかけてリビングに入って来てくれる家族ならば問題ありませんが・・・、そもそもそんなきちんとした人ならば、片づけに悩む事など無いと私はおもっちゃうんですよね。
だいたい、あなたは買い物袋を両手に抱えて、ひーひー言いながら玄関にはいって、
細い通路のウォークスルー収納の間を通って、コートをハンガーにかけるだろうか。
もし、さらに子供を抱えていたとしたら。
私なら100パー無理です。
そのまま鬼の形相でリビングまで一気に上がります。
なんなら、そのまましばらく子供と一緒に倒れ込みしばらく動かないかもしれません。
コートをハンガーにかけたりして定位置に戻すのは、その後、冷凍などの買い物を冷蔵庫にしまって、子供の手を洗って、ジュースなんか飲んで、一息ついて、おやつ食べて、テレビみて、ご飯作って、お風呂入って、寝かしつけして、一緒に寝落ちして・・・・
あれ、コートどうしたんだっけ?
みたいな感じですよ・・・。
コートはソファの上にぐちゃっと置かれたままですよ。
そこまでいかずとも、コートの片づけは結構優先順位が低い。
ひどい花粉症とか、コロナウィルスが気になる~とか言う人ならば、別でしょうが。
コートの定位置を玄関ではなく、リビングに持ってきたい理由は、コートを後から片付ける時に、玄関まで行くのが面倒だから。
同じような理由で、子供の部活のバッグも、習い事のバッグも、まずはリビングに入ってきます。
そして二階には持って上がらない。
だから、この二つだけをとっても、リビングにはせめて奥行600くらいのばくっとした収納が必要だと私は思っていて、リフォームプランの時には、必ず提案しますが、可能な限り、お客様は採用してくれます。
だって、楽なんだもん。リビングの「困った」を、いろいろと突っ込めるから。
■脱衣室付近に衣類収納が無い。

皆さん、ちょっとしたスペースに工夫して衣類を置いている。初めからそんなスペースを作っていたら、もっと快適に暮らせるはず。
床面積を小さく、コストを安く・・・とプランした家は、もれなく一坪サイズの空間に、洗面化粧台と洗濯機が並び、となりに1616タイプのユニットバスが入って、2坪で完了です。
その場合、どんなに頑張っても、洗濯機の上に棚を作って、洗剤とタオルと、その他のちょっとしたスペースにちまちまとしたモノが置けるくらいのスペースしか捻出出来ません。
でも、ぶっちゃけ、いちいちお風呂に入る時に、二階の自室に下着とパジャマを取りに上がるのは、嫌なんです。
その心は、快適でみんながいるリビングに比べて、二階は「冬は寒くて、夏は暑くて、階段疲れるし、暗くてお化けが出るかもしれないし」で、マジ嫌なんです。これは、ほぼ日本国民の99%がそう思っています(竹内調べ)。
だから、ほとんどの家庭で、下着やパジャマは洗面脱衣室まわりに置こうとします。
ラッキーな事に、置けるスペースがあればいいけど、どう目を凝らして探しても、置ける余力が無い家もある。
そんな場合は、リビングに衣類収納ケースを置くしかない。(もしくは廊下(´;ω;`)
そうすると、その上には、「今日着ていて、まだ洗わないジーンズ」なんかがどさっと置かれたりします(あるお客様の家は、風呂場出たすぐの一角がおにいちゃんの衣類専用コーナーとして略奪されていた。)
それを風呂上りに、自室に持って上がってくれたらいいけど、「明日も履くから」と必ず言い返されるんだよね(で、次の日は忘れてまた新しい服を二階から持ってきて着るという・・・。)。
二階から下ろしてくるのは苦じゃないくせに、
持って上がるのはめんどくさいとは、これいかに。
寝に上がるのだから、持って上がれよ!というのは本当に正論なんですが・・・・
結構、自分も冬場のフリースとか、明日も着る服とか、置いて置きたい気持ちあったりするから、強く反論できないこともあり。
ここんとこ、やはり欠かせない収納と言っていいのでは。
■和室の使い方があいまい

もとは立派な和室なんですが。
「そんな収納ばっか、増やせないよ!だから収納にうるさいオバはんは・・・」という設計士さんの心の声が聞こえて来そうなので、もう一つ言わせてもらうとしたら、
そこまで重要な収納スペースを、広さ重視で省いているから散らかるんじゃーーい!
広くても散らかっていたら、きれいな家もおしゃれな家具も、台無しだという事に、気がつかんのんかい!
なーんて、がさつな事は(心では思うが)口には出さずに、先にこっちを問いたいのですが。
「では、その和室は、どう使うおつもりでしょうか?」
若い人でも「とりあえず畳は欲しい」という事で採用されることが多い「和室」。
日本の心を大切にしたい私としては、ほほえましく思うセレクトなんですが、
私が問題だと思うのは、実は「和室の位置」なんです。
大概はリビングの横に隣接して、南側の一等地に作られる和室。
リビングと扉でつながれていて、開け放つとかなりの広さを感じさせる大空間になるのが人気のプランです。
用途としては、
「子供の昼寝」「実家の親が来た時に泊まってもらう」「子供の遊び場」「お客様が来た時に」「こたつを出す」「お雛様を飾る」くらいですか。ご主人の「ごろ寝は畳で」という意見もあります。
しかし。
実のところ、そんな感じにフレキシブルに使うためには、普段からあまりモノを置かずに、空っぽにしておく必要があります。家具を置かないのが、和室の良さなんですから。
どうです?そんな風に使えていますか?
家具を置かないかわりに、「ちょっととりあえずここに・・・」と、居場所がなくなった段ボールや、子供の大型オモチャや、洗濯物を干してあったり、畳む前の洗濯物があったり、家族の衣類部屋になっていたり、衝動買いした健康器具がほこりをかぶっていたりしませんか?
リビングの横の和室というのは、実はキッチンから少し遠いし、直接見えない事が多い。
小さな子供が昼寝をするにも、目が届かないので怖い、子供もすぐに泣く、一人で遊ばない、結局リビングでみんながごろ寝をしてしまう。親は泊まりにめったに来ない、来てもモノがあって泊められない、お雛様出すのめんどくさい。
等の理由で、思ったように使いこなせず、リビングから丸見えにもかかわらず、雑然としてしまっている事が多いのです。
しかも、開け放しておくと、広い分空調の効きが悪くなる。
だからついつい、「和室のふすま閉めてーーー」と言いたくなるのです。
そんな和室、本当に必要?
そのスペース、もっと有効活用できるはずじゃないの?
と思っている間にも、
リビング横に和室がある家は、日本国中で何軒新たに建設されている事でしょう。
いいの。それで本当にいいの?
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■まとめ
以上、今まで私が思っていた事を、まとめてぶちまけてしまいました。
これ、私だけが感じている事なのか、
それとも、似たような事を考えている人がいるのか。
いるとしたら、それでもなお、このプランはいまだに人気で、多く量産されているのか。
私が思うに、こんな暮らしのミスマッチは、個人個人の家族の「恥ずかしい問題」として、表に出ないまま、何十年も経過してしまっていたのかもしれません。
片付かないのは、「自分のせい」。
間取りのせいなんて、思いもしないで、ひたすら自分の能力や、家族のだらしなさを責めていたから、
間取りの問題が解決しないまま、今に至っている可能性は、ゼロとは言えないのでは。
私のような、片づけのプロが、今どんどん活躍していて、
今の定番の間取りが、今の若い人の暮らしにマッチしていない・・・という事がだんだん明るみに出ているのです。
「片付けられないのは、間取りのせいかもしれない。」
決して責任転嫁ではない・・・と思いますよ。
そんなところで
今日も長くなったので、このへんで(^^♪
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