一戸建てを建てる場合、ほとんどの人が二階に寝室や子供部屋を作る。
でも、実際子供が小さなころは一階の和室で家族で川の字・・が多い。
二階に洗面脱衣室があっても、結局は一階の和室で寝るのが楽で降りてきたという方がいて、なぜだ?と思ったが、まあお風呂に入ってからもリビングあたりで過ごす事が多いわけで、当然空調が快適になっているのは、一階・・という事なのである。
二階に洗濯物を干し、二階にコートを持って上がるという方も、寝るのは一階なのだ。
階段を上がる苦痛よりも、空調を優先したという事か。
二階の活用は本当に難しい。
■だったら二階を作らなければいいのだが
だから最近は平屋を希望される方は多い。
実際に住み心地は最高という事だ。
子供は自分の部屋で遊ぶようになるし、子供のモノが散らかる事もぐんと減る。
多少スペースが狭くなっても、使いにくい二階にイライラするよりも精神衛生上良いみたい。
ただ、問題は無くはない。
まず、モノが厳選されない方の場合、どうしても「とりあえず置いて置く」という決断先延ばしのアイテムが存在してしまう。
私調べでは、マンションにお住まいの方のほとんど80パーセントの方が、「一部屋をモノ置きにしている」という。
そういう『無駄なモノ置き』が平屋の場合は作れない。
そこに耐えられるかどうか・・・が、平屋セレクトの大きな要因だ。
■思春期の子供部屋
あとは、思春期の子供部屋について。
子供の頃はリビングに隣接した子供部屋はとても快適で安心できる。
ただ、思春期の頃、友人や彼女を呼んだり、音楽をガンガン聴いていたり、親から少し離れた自室で青春を満喫していた過去を持つお父さんなどから、「やはり子供部屋は大きくて二階がいい」という意見が出る事がある。
可能性を追求すれば、家は大きくなるばかりだから、何かをあきらめる事は家のコストを下げる大切なポイントなんだが、
『自分の過去の部屋よりも小さな部屋を子供に与えるという罪悪感」というのは結構大きなものらしく、なかなか難しい。
二階を作るが、ロフト的な形にして、最小限の部屋をつくっておくという手もある。
基本的には夫婦の主寝室という事にするが、子供が小さなころは物置として使ってもいい。
子供が思春期になれば、部屋を片付けてこどもに二階の部屋を譲る。
2人いる場合はケンカになるので、せめて二部屋くらいには仕切れるようにしておいたほうがいい。
子供たちが独立したら、また親がそこで寝てもいいし、夫婦別室にすることも可能だ。
いつまでも二人で寝なくてはいけないというルールはないし、睡眠の質は向上する。
また、子供が成人して家庭を持ち、家族を引き連れて帰ってくることもあるだろう。
そんな時に泊まる部屋はどうするかという事だが、気楽な間柄ならば、リビングに布団を敷けばいいし、
それが嫌ならホテルに泊まってもらう。
客用の布団を確保するのは、平屋では難しいし無駄ともいえる。布団をレンタルするなどのアイデアで、乗り切ってもいいのではないかと思う。
■子供部屋に子供の荷物が置いたまま問題
そうそう、子供の独立時に、自分の荷物をそのまんま放置したままで家を出るのはやめるべきだと私は思う。
実際私はそうだったんだけど・・一年しか住んでいない部屋だったから、どんなものを置いていたか記憶にないくらいで、正直、「家を出るから自分の部屋を無くす」というのはとても寂しく感じるモノではある。
が、正直、独身時代の荷物を親の家に置きっぱなしで部屋の時間を止めてしまっている人はとても多いのではないだろうか。
親はそのあと、どうすればいいのか悩んでいるものである。
これからの子供たちには、独立するときは部屋をある程度空っぽにするように、と言い聞かせて育てる事をお勧めするる
帰る場所はひつようだが、古いものをいつまでも置いて置くのではなく、本当にひつようなものだけを保管するスペースを用意してあげて、部屋はベットのみにするくらいでいいのではないか。
独立への覚悟をきめるためにも、大切な事ではないかと思う。
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