SNSによって私たちに刷り込まれた「片付けが苦手」という洗脳はかなり根深い。
らくちんなのに素敵に暮らせる
「わがまま間取り」
を探求したい
脱力系ライフオーガナイザー®
徳島お片付けラボ
エクリュプラス
竹内真理のブログ
こんばんは。
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
「片付けが苦手」という洗脳シリーズ。今日はその二回目です。
昨日は片付けは、地味で影の薄い「見えない家事」であるにもかかわらず、
片づけが苦手だと意外とすぐに日常生活に支障をきたす・・・というお話でした。
片づけは例えるなら「道路」などのインフラで、「整っているのが当たり前」として感謝もされない不遇の家事・・という位置づけが長く続いていたように感じます。
■「片付け」が脚光を浴び始めた!収納達人の出現とSNS
そんな「片付け」が注目され始めたのは、テレビ等に登場する「収納達人」の存在が大きかったのではないでしょうか。
「捨てる技術」や、「断捨離」「ときめきお片付け」などの書籍も次々にベストセラーになり、
そのころ主婦だった私は、お昼の番組で「収納ビフォーアフター」などの特集をかじりつきで見ていました。
しかし、今やそんな私の時代の情報量とはくらべものにならないような時代になっているようです。
多くの方がSNSで、収納ノウハウ本の素敵な写真の情報を取り放題です。
「収納達人」ではなく、ふつうの人がすごく素敵な暮らしをしているのをバンバン見せつけられる。
そして、それはかつて私が抱いたような「憧れ」だけにとどまらず、
新しい「正解」として強烈に価値観の塗り替えをされて、
しかも、そこについていけない自分に焦りを感じさせる。
例えば、キッチン収納であれば、
昭和の台所のような、しょうゆさしや大野のりのいれものが表に出てるとか、ありえない。というわけ。

あったよね。こーゆーの。なつかしい。

これが徳島名産大野のり。どの家庭にも必ずある!食べ終わったら透明のパッケージは、さまざまな小物収納に使われる。
もちろん、大野のりのパッケージを収納にするなんて、もってのほか!(しないか・・)
溢れる「素敵収納」の写真たちは、
きれいにそろった白いボックスで埋め尽くされ、
調味料や香辛料、食材もおしゃれなボトルに移し替え。
収納の扉を開けてもうっとりの美しさです。
特に「白いボックス収納術」は
一気に私たちの心をつかみました。
「雑多なモノは白いボックスで隠せばいい」
私ももちろん、やりましたよ。家を建てた時に100均に収納ケースを買いに走りました。
しかし。
私にはこの白いボックス収納、合わなかったんです・・・・。
中がみえないだけに、食材があるのを忘れてしまい、たくさんの食品ロスを生み出してしまったのです。
■白いボックス収納は「魅せる」ためのもの。

検索すれば山のように出てくる素敵収納。
白いボックス収納は「収納した場所を美しく魅せるために施された装飾」という要素が強かったのです。
「片付け」するだけでは、「素敵じゃない」と言う事がだんだんわかってきたから。
かんたんに「素敵」に見せるためには「色」を制限する必要があったわけ。
↓こちらの記事を参考に・・
だから、素敵な写真に見せるためには邪魔になる、食材や調味料のさまざまなパッケージの色を隠すために、「白」のBOXに入れざるを得なかったのだと思う。
見えなくなったら、ある事を忘れて私のように賞味期限切れを起こす人が多数いたはずで(実際に片付け現場でたくさん目撃)決して機能的とは言い難い、この「白いボックス収納」がここまで広がったのは、
自分の母親のダサい【昭和の片づけ】よりも、収納本やSNSを参考にして「片づけ」というものを学んだからで、
そして、それは「片付け」の本質からは、残念ながら少し外れていた・・・と言わざるを得ないと私は思う。
↓素敵冷蔵庫にしようと思ったら、食品パッケージを隠さざるを得なかった事例。
■雑誌に載せるレベルの収納を、一般家庭でやる必要があるのか。
本当は、カゴにまとめなきゃいけないモノはそんなに多くない。
そのまま棚に並べてある方が、ぱっと見えて在庫の把握も簡単だし、取り出しやすかったりするのです。
それに気が付かないまま、「片付いた状態」=「白いボックス収納が整然と並んだ状態」と思い込んで、
なんとなく「使いにくい」と感じ、いつの間にかモノをしまうのがおっくうになっている・・・としたら、
今一度、「片付け」というものを自分の中に問い直してみる必要があるかもしれません。

白いボックス収納をあきらめて、丸見えの「スーパー前出し陳列法」を編み出したズボラな私の食品庫。
片づけは何のためにしているのか。
見せるためか。
それとも、家事を効率的にこなすためか。
家族が手伝いやすくするためか。
白いボックスなどの素敵収納は、素敵収納にしたい人だけ、やればいいのです。
インスタとあなたの家を比べて「うちはこんなに素敵じゃない」と劣等感を感じる事には意味がない
と、私は強く思うのです。
次回は「完璧主義ママの苦悩と家族から消える笑顔」です。
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